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冬のお風呂は危険がいっぱい!入浴中の事故を防ぐための6つのポイント

執筆者の写真: グリットグリット

みなさんこんにちは!

グリットの草野です!


寒い冬、お風呂で体を温める時間は最高ですよね。

一日の疲れを癒してくれるお風呂タイムですが、実はその背後に重大なリスクが潜んでいることをご存じでしょうか?

特に冬場、11月から4月にかけては、入浴中の事故が交通事故よりも多いという衝撃的なデータがあります。

特に高齢者に多く、入浴中に溺れて亡くなるケースが増えているのです。

では、どうしてこのような事故が起きるのか?

また、防ぐためには何をすればいいのか?


この記事では、冬場の入浴中の事故を防ぐためのポイントを分かりやすくお伝えします。


この記事の情報は、気象庁および政府広報オンラインの資料を基にしています。

信頼できる情報源から知識を得て、安心・安全な冬を過ごしましょう!





目次

 



1. なぜ冬場に入浴事故が増えるのか?

 

冬場のお風呂で体が「くらくら」した経験はありませんか?

これは血圧の急激な変化が原因です。

寒い部屋から暖かい浴室、またはその逆といった温度差が、体に大きな負担をかけるのです。

例えば、以下のようなメカニズムが事故を引き起こします:


  • 寒い脱衣所に移動する際、血管が縮まり血圧が急上昇します。

  • その後、温かいお湯につかることで血管が急激に広がり、血圧が下がりすぎてしまいます。



この急激な血圧の変動が原因で、一時的に意識を失い、浴槽内で溺れる事故が発生するのです。

厚生労働省のデータによると、2021年には高齢者の浴槽内溺死者数が4,750人。

これは交通事故死亡者数の約2倍です。

特に65歳以上の高齢者は血圧を正常に保つ機能が衰えている場合が多いため、注意が必要です。




2. 安全に入浴するための6つのポイント

 

事故を防ぐためには、事前の準備と意識が重要です。

ここでは家族みんなで取り組める対策を6つご紹介します。

1. 脱衣所と浴室を暖める工夫

お風呂場や脱衣所が冷え切っていると、体に大きな負担がかかります。

そこで、暖房器具を使って部屋全体を暖めることを心がけましょう。

もし浴室に暖房設備がない場合は、次のような方法を試してください:

  • 浴槽にお湯を張る際、シャワーから給湯して浴室全体を蒸気で温める。

  • お湯をかき混ぜてふたを外し、浴室内を少しでも暖かくする。



2. 湯温と入浴時間の適切な管理

熱すぎるお湯や長時間の入浴は危険です。

湯温は41度以下、お湯につかる時間は10分以内を目安にしましょう。

さらに、入浴前にかけ湯をする際には、心臓から遠い足元から始めて徐々に肩まで体を慣らしてください。

こうすることで、血圧の急激な変動を防げます。



3. 浴槽からのゆっくりした立ち上がり

入浴中、体には水圧がかかっています。急に立ち上がると、体にかかっていた圧力が解放され、血管が急激に広がり、めまいや意識障害を引き起こす可能性があります。

浴槽から出る際は手すりや浴槽の縁を使いながら、ゆっくり立ち上がるようにしましょう。



4. 食後や飲酒後の入浴を避ける

食後は消化に集中するために血圧が下がりやすくなります。

また、飲酒後や医薬品服用後の入浴も同様に危険です。

十分な時間を置いてから入浴することを心がけましょう。



5. 家族へのひと声で安心を共有

入浴前に


「お風呂に入るよ」


と家族に声を掛けておくことで、万が一の場合に早期発見が期待できます。



6. 家族が高齢者の入浴を気にかける

入浴中に不自然に時間が長かったり、音がしなくなったりした場合、家族が異変に気づくことが大切です。

「何か変だな」と感じたら迷わず声を掛けて確認しましょう。




3. 万が一のときの対応策

 

もしも浴槽内で溺れている人を発見した場合、次のような応急処置を行いましょう。

  1. 浴槽の栓を抜く大声で助けを呼び、人を集める。

  2. 可能なら浴槽から救出難しい場合は、ふたに上半身を乗せて沈まないようにする。

  3. すぐに救急車を要請その間、肩を叩いて声掛けを行い、反応を確認する。

  4. 呼吸がない場合は胸骨圧迫を開始人工呼吸ができる場合は30回の胸骨圧迫と2回の人工呼吸を繰り返します。




4. まとめ

 

冬場のお風呂は体を癒す素晴らしい時間ですが、思わぬリスクが潜んでいます。

ちょっとした準備や注意が事故を防ぎ、大切な家族を守ることにつながります。

この記事で紹介したポイントを参考にして、今年の冬は安全で快適な入浴を楽しんでくださいね!

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