気をつけてください!小さなお子さんの転落事故、意外と身近なところで起きてます
- グリット
- 7月21日
- 読了時間: 5分
皆さん、こんにちは。
グリットの草野です!
不動産の仕事をしていると、
「この物件、日当たりもいいし、ベランダも広くて気持ちいいね!」
なんて会話をよく耳にします。
でもちょっと待ってください!
その快適な空間が、小さなお子さんにとっては思わぬ危険になることがあるんです。
春や秋の気候の良い時期になると、ついつい窓を開けっぱなしにしたくなりますよね。
ベランダで洗濯物を干していたら、お子さんがひょこっと顔を出してきたなんてこともあるかもしれません。
でも、「うちの子に限って大丈夫」なんて思っていたら、ある日突然、取り返しのつかない事故が起きるかもしれません。
※このコラムは、「内閣府オンライン」で公開されている情報をもとに作成しています。
転落事故に関する正確なデータや対策について、より詳しく知りたい方は内閣府の公式サイトもご確認ください。

目次
1. 実際に起きたこどもの転落事故の事例
ここからは、実際に報告されているこどもの転落事故の事例をご紹介します。
どれも「うちでも起こり得るかも…」と感じるものばかりです。
● ソファによじ登って転落(1歳)
ソファに登り、網戸ごと3メートル下の芝生に落下。
目立った外傷はなかったものの、念のため入院。

● 室外機を踏み台にして転落(2歳)
ベランダに置かれたエアコンの室外機に登って手すりを越えて転落。
スリッパが近くにあり、登るのに使った可能性あり。

● 保護者が気づかない間に転落(4歳)
お母さんが1階で料理していた間に、2階のベランダから飾りを足場にして登り転落。
重症で3日間入院。

● 手すりに鉄棒のようにつかまって転落(5歳)
家族を見送ろうとして、手すりにつかまって前のめりに。
そのまま地面へ転落。
どれも一瞬の出来事です。
「ちょっと目を離したすきに」起きているのが怖いところです。

● 網戸が外れて転落(7歳)
窓枠に座って網戸にもたれていたところ、網戸が外れて5メートル下のコンクリートに転落。
肝臓に傷がつく大ケガで、入院することに。

2. 事故が多い年齢とその理由

特に注意が必要なのは、1歳から4歳ぐらいまでの年齢層。
この時期の子どもは、歩いたり走ったりできるようになって、好奇心もどんどん育ってきます。
でも、まだまだ「ここが危ない」という判断ができません。
大人から見れば「えっ、そこに登る!?」と思うようなところにも平気で行こうとします。
「登る・のぞく・寄りかかる」という行動が多くなるこの時期こそ、まわりの大人がしっかり環境を整えてあげる必要があるんです。
3. 転落事故を防ぐために今すぐできる対策
事故を防ぐには、日常の中でちょっとした工夫をすることが大切です。
ここでは、すぐにでも実践できるポイントを紹介します。
● 補助錠をつけましょう
窓や網戸にこどもの手が届かない位置に補助錠を取り付けましょう。
特に網戸は軽くて外れやすいため、しっかりロックをかけるのが大事です。

● ベランダには物を置かない
ベランダにあるおもちゃ・プランター・ダンボール・室外機などは、子どもにとっては絶好の踏み台です。
物は極力置かない、室外機は手すりから60センチ以上離して設置しましょう。

● 室内の家具にも気をつけて
ソファやベッドが窓の近くにあると、それを使って登ってしまいます。
家具の配置を工夫して、窓に近づけないようにしましょう。

● 定期的に点検を!
網戸のぐらつきや、手すりの劣化がないか、月に1回は点検するのがおすすめです。
小さな不具合が、大きな事故につながることもあります。
4. こどもの行動への注意と教育の大切さ
事故を防ぐのは、環境だけではありません。
お子さんの行動にも気を配ることが大切です。
● こどもだけで留守番させない
「ちょっと買い物に…」の5分10分でも、子どもにとっては長い時間です。
親がいない不安から家中を探し、窓を開けることも。

● ベランダで遊ばせない
ベランダは風も気持ちよくて、つい遊ばせたくなりますが、転落事故の多くはベランダで発生しています。
「外の音が聞こえる→のぞき込む→転落」なんてことも。

● 窓や網戸に寄りかからせない
網戸って、大人が思っているほど丈夫じゃないんです。
ちょっと寄りかかるだけでも、外れてしまうことがあります。
「窓に座らない・網戸にもたれない」ことを普段から教えていきましょう。

5. まとめ:事故を「防げたかもしれない」にしないために

転落事故って、実はちょっとした注意や工夫で防げることがほとんどなんです。
補助錠をつける、ベランダの物を片付ける、家具の配置を変える…。
どれもそんなに難しいことじゃありませんよね。
でも、それが命を守ることにつながるんです。
私たち大人が、「このくらいなら大丈夫」と思わないこと。
そして、「もしかしたら」を想定しておくことが、こどもたちの未来を守る一番の近道かもしれません。
どうか、この記事を読んでくださった方が、ほんの少しでもご家庭の安全を見直すきっかけになりますように。