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執筆者の写真グリット

未来の家づくり!3Dプリンター住宅がもたらす変革とその可能性

こんにちは!

グリットの草野です!


今回は、今話題の「3Dプリンター住宅」について紹介していきます。

ニュースでも取り上げられているので、耳にしたことがある方も多いかもしれませんね。


兵庫県にあるセレンディクスという会社が、日本で初めて「3Dプリンター住宅」を実用化したことが大きな話題になりました​。


3Dプリンター住宅とは、特殊なコンクリートを3Dプリンターのノズルからどんどん積み重ねて家を作る技術のことです。


「未来の家が現実に!」


と言っても過言ではありません。

今までは数ヶ月かかっていた家づくりが、たったの数日でできるなんて、まさに驚きの進歩ですよね。




1. 3Dプリンター住宅のメリットは?短期間で低コストな家づくり

 

では、3Dプリンターで家を建てると、どんなメリットがあるのでしょうか?

大きく5つのポイントがあります!

① 工期短縮

3Dプリンターは、家の構造体や内装までを一気に出力できるため、職人さんが現場で行う作業が大幅に減ります。

結果として、通常数ヶ月かかる家づくりが数日~数週間で完成します。


② 耐久性・耐熱性・気密性の高さ

3Dプリンターで積み重ねられたコンクリートは、つなぎ目がなく一体化されているため、耐久性はもちろん、気密性や防水性も優れています。

地震や台風といった自然災害にも強い家になるんです。


③ コスト削減

人件費がほとんどかからず、材料費の変動も少ないため、従来の家づくりと比べて工事費を大幅に削減できます。

今後、住宅ローンに不安を抱える方にとって、この低コストな家づくりは非常に魅力的ですね。


④ 廃棄物が少ない

従来の工法では、材料をカットする際に出る端材が廃棄物として大量に発生しますが、3Dプリンターは必要な分だけ材料を使うため、無駄がほとんどありません。


⑤ 品質のムラがない

データを基にした精密な機械が家を作るため、手作業によるムラがなく、毎回安定した品質の家が出来上がります​。

このように、コストや工期の面で大きなメリットがあり、今後は被災地での仮設住宅にも利用されることが期待されています。




2. でも普及には課題が…|日本特有の壁

 

ただし、この3Dプリンター住宅にも普及するための課題がいくつかあります。

特に、日本では建築基準法という大きな壁があります。

① 建築基準法に合わない

日本の建築基準法は、木造や鉄筋コンクリート造など、従来の建築方法に基づいています。

しかし、3Dプリンター住宅はまだ新しい技術のため、この基準を満たすのが難しいんです。

今のところ、必要がない鉄筋などを入れて基準をクリアしていますが、これではせっかくのコスト削減のメリットが半減してしまいます​。


② 広い敷地が必要

3Dプリンターを設置するためのスペースも必要です。

都市部など、狭い土地ではこの技術を使って家を建てることが難しいという課題もあります。


③ デザインや間取りの自由度が低い

現時点では、データを元に機械で家を作るため、デザインや間取りに関して自由度があまり高くありません。

今後技術が進歩すれば、この点も改善されるかもしれませんが、今の段階ではまだ制限が多いです。

このように、日本特有の法規制や技術的な課題があるため、3Dプリンター住宅が一般的になるにはもう少し時間がかかりそうです。




3. 海外の事例|アメリカはどこまで進んでいる?

 

では、海外ではどうでしょうか?

実は、アメリカでは3Dプリンター住宅の普及がかなり進んでいます。


アメリカでは、100棟もの3Dプリンター住宅が集まった住宅地がすでに建設されていて、2023年には引き渡しが始まっています​。

このように、アメリカでは、デジタルファブリケーションと呼ばれる技術と組み合わせて、効率的かつ無駄の少ない住宅づくりがどんどん進んでいます。


さらに、省エネ住宅として注目されている「ZEH(ネットゼロエネルギーハウス)」の建設にも3Dプリンターが利用され始めているんです。

これにより、エネルギー効率の高い住宅を、低コストで提供できるようになっています。

日本でも、今後このような取り組みが増えていくかもしれませんね!


アメリカの事例についてはCNNが掲載している記事に詳しく記載されています!

併せてご覧ください!

⇩⇩




4. 住宅業界への影響|建設の未来を占う

 

最後に、3Dプリンター住宅が今後の住宅業界に与える影響について考えてみましょう。

まず、建設用3Dプリンターの市場は急成長しています。

2021年には全世界で約21億ドルだった市場規模が、2026年には約52億ドルにまで拡大すると予測されています​。


今後、建築基準法が整備されれば、3Dプリンターを使った住宅が一気に普及する可能性があります。

特に、人手不足が深刻な建築業界にとって、この技術は救世主となるかもしれません。


小さな戸建住宅であれば、3Dプリンターを導入することで、1日で家を建てることも可能になります。

とはいえ、現時点では従来の工法と比べて、一般的に普及するまでには数十年かかるかもしれません。3Dプリンター住宅が、木造住宅と肩を並べる日が来るのか、それともニッチな分野にとどまるのかは、今後の法改正や技術進化にかかっているでしょう。




5. 結論

 

3Dプリンター住宅は、未来の家づくりの可能性を大きく広げる技術です。

短期間・低コストで建設できる一方で、建築基準法や技術面の課題もあります。

しかし、海外ではすでに普及が進んでおり、日本でも法整備や技術進化によって、近い将来、私たちの生活に大きな変革をもたらすことが期待されます。


これから家づくりを考えている方や、住宅業界の動向に興味がある方は、3Dプリンター住宅の進展にぜひ注目してみてください!

今後も新しい情報が入り次第お伝えしていきますので、引き続きチェックしていただけると嬉しいです!

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